すいもあまいも

即売会参加レポブログになりつつある

コミックマーケット85(2013年冬コミ)1日目に行ってきました

2013年は12月29・30・31日開催だった冬コミ。1日目である29日はジャンプ、アニメ、FC漫画・小説などの日。自分にとっては主にポケモンの日。東入り東行きの一般で参加した。東駐車場の待機列は空気こそ冷たかったものの、風はほとんどなく、太陽も照っていて過ごしやすかった。東の空の朝焼けがとても美しかった。第二駐車場の屋台のコーンスープでヌクモリティを補給しながら開場を待つ。

初動は《けもののこしかけ》。壁サークルへの出世はさもありなん。続いて東6でポケモンを、東5→東4で点々とチェックしたサークルを回り、西へ。既に《雑紙》の本が一部完売しててガックリ。しかし《桃園》の方はバッチリ確保できたので良し。西の後は東123で少しだけジャンプ系サークルを回り、再び東6で今度はポケモンを全巡回。自分が回ったところでは《my pace world》にちょっとした列が出来ていた。最後に東4の忍殺エリアを全巡回して初日終了。13時30分過ぎに撤収。今回のコミケは企業ブースにお目当てがなかったため、とても楽な1日目だった。

入手できなかったサークルは《雑紙》《はちしろ》《おかっぱ組》。優先度付けを改めねば、と反省することしきり。《はちしろ》の本は次のイベントかとら委託で入手しようか。

入手した本の感想

『あかつきのリミット』《のななの》【ポケモンXY

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プラターヌ博士とフラダリの親交を描く。互いに相手の思想に気づきながらそれを表に出さずに過ぎていくフラダリカフェでの時間。そしてセキタイタウンの大穴の前で博士の心中に去来する想い。原作を補完しながら二人の心の機微を丁寧に描いた一冊。

ポケモンフェアリー本』《兄丸さいえんす》【ポケモンXY

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XY新登場のタイプ・フェアリーなポケモンを描いた合同誌。表紙の可愛らしさとは裏腹に中身は強烈なギャグ。キャバクラで働くフェアリーポケモンの裏の顔や、ウェブスラング混じりでバトル新環境を語るフェアリーポケモンなど、「フェアリー」のイメージから乖離した姿が面白可笑しい。

『とくせい:なまいき☆ボディ』《近すぎて見えない》【ポケモンBW

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もしトウコが巨乳だったら、という設定で描かれるBWストーリー。Nのラッキースケベキャラの可笑しさにも増して、原作の拡張と補完が実に丁寧。特に観覧車エピソードが秀逸。ポケモンの能力を信頼するトウコがNに影響を与える、という原作のテキストを確固たる説得力で強化する、同人然とした一冊。

『Sleeping Beauty』『それは確かに恋であった』《ゆう子》【ポケモンBW

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ノボリとヒトモシの出会い、シャンデラまでの成長、そして別れとその後を描いた二冊。まさに命を燃やして生きたシャンデラと、自分の命をシャンデラに捧げようとするノボリ。原作からは想像し難い、二人の痛々しい生き様が心を揺さぶる。サブマスというキャラが持つ妄想駆動力の強さは特筆されるべきだろう。

『Champion!!』《ETERNITE》【ポケモンHGSS

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レッドに会うためにシロガネ山を登るグリーンは、その途中でダイゴ、シロナ、そしてロケット団の残党と出会う。雪山での事件を通じて、レッドに負けたもやもやを払拭するグリーンに、彼がまさに彼たらんとする独立の姿を見る。赤緑ライバルのキャラを熱く描いた一冊。

『女子大学生ゆゆ式』『ひみつのゆゆしきおとこのこ』《Shore》【ゆゆ式

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大学生設定でゆゆ式。あるいは男子設定でゆゆ式。いずれの設定でも、会話の題材やセリフ回しが原作と比較して全く違和感がなく、ただただ上手いの一言。原作の根幹を崩すことなく独自設定で上手に遊ぶ、という同人然とした意志を感じる二冊。