すいもあまいも

即売会参加レポブログになりつつある

COMITIA108終了後に投稿したPush&Review

『花に嵐』《ABLISS》☆

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彼女との初エッチに失敗し落ち込む純情弟が姉に襲われる話。理性では姉を拒む弟の本能を、唇で、胸で、そして言葉で昂ぶらせていく姉が妖艶でドキドキ。心理面で弟が姉に終始リードされるエッチはマゾっ気ありシスコン男子の本懐でしょう! 事後に判明する姉のブラコン設定もおいしい。

『オリビアとトルーデの日記』《ABXXX》

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A組のトルーデに憧れるC組のオリビアは、ある日うっかりトルーデの愚痴日記を見てしまう。クラス間階級意識同調圧力の中で二人が信頼関係を育んでいく様に引き込まれる。トルーデがA組全員の中で鬱憤を激白する場面は実に痛快。満ち満ちた友情のカタルシスに否応なく心動かされる。

『おねえちゃんとデートしたい』《かもかすてら》☆

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自覚ありシスコン弟が自覚なしブラコン姉に誘われてデートへ。可愛い春物ワンピにドキっ、ドーナツを頬張る幸せそうな笑顔にドキドキ、そして帰りたくなさそうな態度に胸キュン最高潮。無防備な姉の言動の数々に鼓動が温かくも切なく高鳴る。いやはや、お姉ちゃんはいいものですねえ。

『夢を見る丘 草の音響く』《空色光冠》

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神なき神社を開発から守る狛犬兄妹と少年の物語、待望の総集編。改めて振り返るに「三人揃うと最強」の言葉に尽きる物語である。狛犬という双対と守護の象徴が少年の実直さと出逢い、大切な場所を共にこの手で守る、というメッセージ性が生まれたと言えよう。作者の原点に皆々触れたし。

『コミック・ミラー』《Happa》☆

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右開きで探偵の、左開きで犯人の物語が描かれる一冊。本を逆Tの字にして左右のページを同時にめくれば、両者の物語は同期して進む。中央を軸に対称的なコマ展開と視線誘導、そして同音異義語などの言葉遊びによるセリフ回しは、まさに鏡の一言。紙の本ならではさを追求した傑作である。

『おせわにゃんこ』《むらさきいろのよる》☆

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ダメダメな女飼い主と暮らす雌猫がご主人の力になりたいと月に願ったら人間になっちゃった。役に立ちたい一心で家事を覚える猫の健気さ、そしてその想いを受け止めて応える飼い主の優しさに心温まる。キャラたちの豊かな表情も可愛らしく、穏やかなストーリーと相まって頬笑みがこぼれる。

『Electricity』《Random 6》

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子供に保護者ロボがあてがわれる近未来の都市で、両親不在の少女と男性型プロトタイプがペアになる。家事はダメでも運動能力は超一流のロボが少女のピンチを解決する様が痛快で、自立心と孤独感が裏腹な少女の心をロボが和らげていく様が優しい。いわば「兄性」の軽妙な描写に惹かれる。