すいもあまいも

即売会参加レポブログになりつつある

いろんな即売会に行ってきました(2014年11月)

2014年11月23日(日) - 『COMITIA110+コミティアX4』@東京ビッグサイト 東4・5・6ホール

30周年記念のこの回に、あろうことか寝坊して盛大に遅刻……。おかげで初動予定だった《negoto》の本は完売してた。しょんぼり。

この日の目玉は6サークル合同の豆本展示販売企画『豆本百貨店』。数多くの豆本が並び、イラストあり小説あり、装丁も素敵で、豆本好きにとっては天国のような空間だった。《こがりょうこ》《RAGDOLL》《オレンジ宇宙工場》《うさぎ御殿》《瓢箪堂》《蓮月堂》、全てのサークルについて豆本を購入。豆本には金目を厭うことなかれ。ブースを離れた後、受け取り忘れていた豆本があり、サークルの人がわざわざ自分を探して渡してくださったのも今ではいい思い出。ホントありがとうございました。

ペーパーラリー企画は171グラム集めた。くじ引きでティッシュをたくさんもらったよ!

『プレアデスの両脚 第一章 ―幼少期編―』《BARE FEET》

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「星の記憶」を集めるために星から星へと銀河を旅する獣人の少年たちの物語、待望の総集編。原始、純朴、そして生命力。星々の民と少年の衝突と和解の模様は、プリミティブな存在たる獣人だからこそ描き出せる気勢で満ちている。描き手の情念を感じてやまない作品である。

『幕末娘子伝 会津の八重さん』《ていお亭》

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時は幕末。会津藩の山本八重は鉄砲が大好き。今日も花嫁修業そっちのけで鉄砲の練習をしたいとダダをこねる。鉄砲大好きの域を超えて鉄砲マニアな八重のキャラが可笑しく、また幼なじみや妹分との掛け合いが楽しい。大河ドラマとは一味違った軽快な歴史解釈を楽しまれよ。

『4KOMAPARTY』連載作がこうして本にまとまったことはとても嬉しい。この3月からは『まんがタウン』での連載開始も予定されている。

『おせわにゃんこ 2』《むらさきいろのよる》

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お世話猫耳っ子とダメ飼い主の日常第二弾。実家の母から仕送りストップの電話がかかってきて大ピンチ。慣れないバイトに出た不平が猫耳っ子を傷つけたと自覚して謝る飼い主の真摯さと、落ち込んだ飼い主を励ます猫耳っ子の姿にほっこりする。可愛くて心温まる物語である。

『西島さんが我慢できない話』《ROOM#310》

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西島さんは興奮すると吸血したくなる女の子。今日も我慢できずに彼氏の大和くんに噛みついてしまう。自分に自信がないけど吸いたい彼女と、相手を大事にしたいのにシたい彼氏、双方の理性と性欲(まさに性欲!)の葛藤がグサグサくる。赤裸々な本能と感情の描写に唸る。

『はつかねずみのクレヨン』《おーびっと113》

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施設の部屋に閉じ込められたネズミの少年少女は、順に連れられては帰ってこない仲間を見て外の世界を想い描く。実験動物としての存在を想起させられる舞台設定が、閉鎖的な世界での彼/女らの行為を児戯から生存本能たらしめ、異様な現実味を帯びて読者に突きつけられる。

『虹の翼』《瓢箪堂》

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超短編を八編収録した豆本。虹の七色の紙に綴られた七編は各色に沿った話となっている。原稿用紙一枚に収まる程の超短編の連続は軽快でありつつ、ともすれば散逸してしまう各話を色で「編む」様は技巧としても遊び心としても秀逸。見た目に美しく読んで楽しい一冊である。

2014年11月24日(祝) - 『僕らのラブライブ!6』@大田区産業プラザPiO 1階大展示ホール

前回の聖地開催からPiOへカムバック。今回も盛況でまだまだジャンルの熱は冷めていない。《ヨツクロ》《幻捜少女》《しっとりオブラート》《はこにわかいろう》《アンコール62℃》《へぐり村役場》などいつものサークルを回る。自分が回っていたタイミングでは《フガーチェ》に列ができていた。

『3,2,1,0!』《しっとりオブラート》

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オシャレに疎い海未がファッションに目覚めるも空回りする様にソルゲ組の二人が手を貸すお話。鏡から一瞬目を背けるもまた見つめなおす海未の様に、自分に自身を持ったという彼女の言葉が説得力を持って伝わる。

『すうはく』《とこのまハウス》

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穂乃果への想いに揺れることりにフォーカスした、うみ→こと→ほのなお話。ミナリンスキーをことりのイチ人格と見なした物語構成は観念的でありながら情念的で、痛々しく響く。