すいもあまいも

即売会参加レポブログになりつつある

COMITIA104にて頒布予定の『ポストモダンの祝祭』に小説『GJ部』論を寄稿しました

頒布スペースは ほ09a《ポストモダンのポリアネス です。

寄稿タイトルは 『GJ部』の4コマ漫画性、あるいは「4コマ小説」は「萌え4コマ」の夢を見るか? です。アニメを契機としてウェブ上に言説が広がった『GJ部』ですが、そのほとんどはアニメに対するもので、原作の小説に対する言説はこれまで乏しかったように思います。本稿では原作の担当編集者・具志堅勲さんのインタビューや原作のあとがきを補助線に、小説『GJ部』を様式の面から読み解き、その4コマ漫画性に迫ります。

以下に寄稿内容から一部抜粋します。

新木伸による小説『GJ部』(小学館・ガガガ文庫)は、事実、日常とキャラが魅力の小説である――(中略)――この作品の日常とキャラの魅力を作り上げているのは、新木や具志堅が謳い文句として述べている「4コマ小説」という様式である。そして、新木らは一話4ページ構成という数字の一致のみをもって「4コマ小説」を標榜しているわけではない、と筆者は考える。なぜなら、『GJ部』をつぶさに読み解いていくと、そこには事実様々な4コマ漫画的手法が用いられていることが分かるからである。本稿ではその手法に迫っていきたい。

なお、同サークル主催のS治さんには、我々が同じイベントにて頒布予定の『4コママンガのススメ 2012年版』に『ストライクウィッチーズ 501部隊発信しますっ!』『咲日和』で寄稿いただいております。スペースは ほ28b《4コマ同好会》 です。どちらの同人誌もぜひ会場でお手に取ってご覧いただければと思います。