すいもあまいも

即売会参加レポブログになりつつある

転んでもタダでは起きるな

決裁文書の書き換えを巡り、会計検査院は12日、野党の会合で「財務省から提出された書類は基本的に書き換え後のものだった」と説明し「2種類の文書が存在することには検査中から気付いていた」と明らかにした。

https://this.kiji.is/345810772180468833

報道を見た瞬間に天を仰いだ。そして、この上ない怒りと、絶望にも似た悲しみが込み上げた。

会計検査院」は日本国憲法(以下「憲法」と記す)第九十条、および「会計検査院法」によって定められた組織だ。そこにはこう記されている。

日本国憲法

第七章 財政

〔会計検査〕

第九十条 国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない。

2 会計検査院の組織及び権限は、法律でこれを定める。

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=321CONSTITUTION#249

会計検査院法

第一章 組 織

第一節 総 則

第一条 会計検査院は、内閣に対し独立の地位を有する。

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=322AC0000000073

 憲法にその記載があり、しかも会計検査院法に「内閣に対し独立の地位を有する」とまで記載されている、強く確固とした権限を持っているはずの会計検査院が、法規を踏み外した。ありえてはならない。しかし現にあったというのだ。受け止めなければならない。その上で考える必要がある。

 会計検査院によるチェックが働いていないことが分かった今、公文書の真正性は失われたと言っていい。そして、公文書の真正性を前提としなければならない、国会でのあらゆる議論は、もはや空虚だ。

 公文書の真正性は憲政の根幹だ。それが今、危機に瀕している。全ての国民がバカにされている。私も、私が票を投じた国会議員候補も、私じゃない誰かも、そしてその誰かが票を投じた候補もだ。この日本国に集う全ての民とその代表者が、ただ一人の例外もなくバカにされている。こんなふざけたことがあるか。あってたまるか。

 なぜ公文書の真正性が憲政の根幹なのか。それは、私たち国民は事実しか合意しえないからだ。事実の合意は、主義も主張も信義も信念も異なる、決して一枚岩でない我ら民草が、それでも互いに妥協点を見つけて同じ国家の下で共に生きていくために必要な、最低限にして決して譲ってはならないラインだ。そして国家が事実を為すための手段が、公務員が作成する文書、すなわち公文書だ。いつどこで誰が何と言った、という記録の、どこそこという国家機関がいついつに作成した文書が存在すること。このうち「文書が存在すること」そのものは、眼前に物質としてある文書を見れば万人が合意できる事実だ。そして真正性は「いつどこで誰が何と言った」という記録や「どこそこという国家機関がいついつに作成した」というメタ記録が主張通りの事実であるとして見なしてよい、という性質だ。

 公文書の真正性は憲法や法律によって定められた手続きによって、そしてその手続きによってのみ、保証される。会計検査院とて例外ではない。「公文書等の管理に関する法律」は以下のように定めている。

公文書等の管理に関する法律

第一章 総則

(目的)

第一条 この法律は、国及び独立行政法人等の諸活動や歴史的事実の記録である公文書等が、健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源として、主権者である国民が主体的に利用し得るものであることにかんがみ、国民主権の理念にのっとり、公文書等の管理に関する基本的事項を定めること等により、行政文書等の適正な管理、歴史公文書等の適切な保存及び利用等を図り、もって行政が適正かつ効率的に運営されるようにするとともに、国及び独立行政法人等の有するその諸活動を現在及び将来の国民に説明する責務が全うされるようにすることを目的とする。

(定義)

第二条 この法律において「行政機関」とは、次に掲げる機関をいう。

〔中略〕

六 会計検査院

第二章 行政文書の管理

第一節 文書の作成

第四条 行政機関の職員は、第一条の目的の達成に資するため、当該行政機関における経緯も含めた意思決定に至る過程並びに当該行政機関の事務及び事業の実績を合理的に跡付け、又は検証することができるよう、処理に係る事案が軽微なものである場合を除き、次に掲げる事項その他の事項について、文書を作成しなければならない。

一 法令の制定又は改廃及びその経緯

二 前号に定めるもののほか、閣議、関係行政機関の長で構成される会議又は省議(これらに準ずるものを含む。)の決定又は了解及びその経緯

三 複数の行政機関による申合せ又は他の行政機関若しくは地方公共団体に対して示す基準の設定及びその経緯

四 個人又は法人の権利義務の得喪及びその経緯

五 職員の人事に関する事項

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=421AC0000000066&openerCode=1

 公文書の真正性が失われた今、国家の全ての事実は、国権の最高機関たる国会によって、そしてそれによってのみしか為し得ない。そのための手段が「議院の国政調査権」(憲法第六十二条)であり、その手続きである「証人喚問」を定めた法律が「議院証言法」だ。

日本国憲法

第四章 国会

第四十一条 国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

第六十二条 両議院は、各々国政に関する調査を行ひ、これに関して、証人の出頭及び証言並びに記録の提出を要求することができる。

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=321CONSTITUTION#116

議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律

第一条 各議院から、議案その他の審査又は国政に関する調査のため、証人として出頭及び証言又は書類の提出(提示を含むものとする。以下同じ。)を求められたときは、この法律に別段の定めのある場合を除いて、何人でも、これに応じなければならない。

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=322AC1000000225#1

 「全国民を代表する選挙された議員」たる国会議員憲法第四十三条)が、法が定める正当な手続きの下で集めた証言や書類といった事実は、行政や司法から独立して、主権者たる全国民が、そして全国民こそが集めた事実として正当化される。この点については、日本国という憲政の下に集う全国民が合意しなければ話が進まない。

 だが、手続きについて全国民が合意できたとしても、集めた事実の真正性が保証されるまでは、おそらくとてつもなく長い時間がかかるだろう。なんせ公文書の真正性が失われているのだ。虚偽の陳述に対する刑罰という縛りがあるとはいえ、証人による証言や書類の真正性が何の検証もなく保証される道理などどこにもない。これらはひとつの例外もなく、まず虚偽だと疑ってかからなければならない。Five Whys ですら生ぬるい。疑獄は既に顕現している。

 国権の最高機関たる国会は、利害関係者を一人も残さず全て証人喚問するべきだ。集めた事実を全て突き合わせ、矛盾がないか念入りに検証し、矛盾があれば何度でも証人喚問して事実を集め、これらを無矛盾になるまで繰り返すべきだ。そして、疑いに疑った果てに疑えなくなった事実を、真正と見なすほかない。さもなくば全ての国民が事実を見誤る。事実を見誤れば、国家という統治システムが、そして全ての国民が死に向かう。控えめに言っても、いい方向に向かうことは決してありえない。

 そして、もはや私たちは「真実」(比較せよ:事実)などというものは求めるべきではない。そもそも、真実とは決して求め得るものではないのだ。私たちの目の前には事実しかなく、私たちは事実しか合意しえず、そして国家の事実は憲政の正当な手続きの下で、そしてそれによってしか為し得ない。その事実でさえも、今は遠く得がたいものになっているのだ。

 今、国会が全力で為すべきことは憲政の回復だ、と私は考える。憲法第九十条が定める会計検査の手続きを未来の公務員が踏み外すことがないよう、原因を徹底的に究明し、再発防止のために必要十分な「パッチ適用」をすることだ。明文化された法は言ってみればプログラムコードだ。そして憲法というコードは私たちとその子孫がなす国家統治に再現可能性という強さをもたらす、国家百年の計の礎だ。私たち人間はいつか必ず死ぬ。一切の例外なく死ぬ。それでも私たちは、私たち自身と次代の子孫の幸福を願って、いつの時代に誰が国権を担おうとも正当な国家統治が為されるよう、再現可能性を持った憲政という統治システムを、この地上にこれまで生きてきて死んでいった全ての者たちによる事実の蓄積の果てに、人類普遍の原理として、獲得したのではなかったのか。そして過ちが起きたとしても国家を再起動して漸進的に強固にできるよう、明文化された法規にパッチを当てられるようにして統治システムのバグを修正できるようにしたのではなかったのか。今やらなければ将来百年の日本国に必ずや禍根を残す。現在の状況がどのような結末を迎えたとしても、明文法によるバグ修正が為されなければ、いつか必ず再発する。必ずだ。そのようなことがあってはならない。

 ここにおいて党派性はもはや何の役にも立たない。繰り返しになるが、主義も主張も信義も信念も異なる全国民が合意できるのは、事実と、その手続きたる憲政のみだ。あらゆる党派性は我々の目に曇りガラスをかけ、予断を誘い、必ずや事実を見誤らせるだろう。我々の前には、日本国民の寄る辺たる日本国憲法による憲政か、それ以外か、この二つの選択肢しかない。私は憲政を選択する。当然だ。当然と言い切らなければならない。そして私は、主権者たる日本国民ひとりひとりが、私たちと私たちの子孫のために、国家の名誉にかけ、己が真善美に基づき、自らに由って、憲政を選択してくれることを祈ってやまない。

 俺のオトンやオカンが、俺のじいちゃんやばあちゃんが、俺が愛して愛したくて信じて信じぬきたくてやまない全ての人が、いつの時代も絶え間ない困難の中で必死に生き延びて積み重ねてきた全てのものが、足元から融けていく恐怖を覚えている。それと同時に、こんなクソのような大規模障害を再発防止するために、憲法を含む法規にパッチを当てることができる、日本国にとってまたとないチャンスだとも思っている。いや、思わなければやっていられない。「ピンチはチャンス」などとよく言うが、そもそもピンチなんて起きるよりは起きない方がよっぽどマシだ。「転んでもタダでは起きるな」がより正しいと言えよう。ホントにふざけるな。ふざけるなとしか言いようがない。こんなの、絶対にタダで起きてたまるか!

クリアポケットリーフとペーパーファスナーを使って、定期購読しているマンガ雑誌のスクラップを作る

概要

 筆者は毎月十数冊の月刊マンガ雑誌を定期購読している。全て永久に保管しておきたいところだが、スペースの制約はどうしようもなく、ときどき泣く泣く捨てている。せめて雑誌は捨てる前にスクラップするようにしている。思い入れのある作品を手元に残しておきたかったり、後々「あの頃にはどんな作品が載っていたっけ?」と振り返りたくなることがあるからだ。毎月2、3冊くらいならまだしも、十数冊になると持続できるスクラップ方法が必要になる。「持続できる」とは、時間効率(面倒でない)、空間効率(十分にお片付けできる)、金銭効率(お安く済む)、安定性(同じ方法で長く続けられる)の三点を満たすことだ。この度、筆者はクリアポケットリーフとペーパーファスナーを使ったスクラップ方法にたどり着いた。それを書き残しておきたい。

まずは写真を見てほしい

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▲スクラップの完成系。雑誌から分離したページをクリアポケットリーフに入れ、それをペーパーファスナーで綴じている。この写真はあわせて2か月分で、左はある1か月分を表側から見たもの、右は裏側から見たものだ。

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▲1か月分の中身をめくってみたところ。1枚のリーフに1号分のスクラップを入れ、発売日順に綴じている。目次にはスクラップしたページをマークしている。

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▲ある月の捨てる量と残す量の比較。この月の購読量は雑誌18冊、スクラップが雑誌2冊分くらいなので、およそ9分の1に圧縮できたことになる。これだけ圧縮できれば十分だ。

やりたいこと・やること

  • 各号の掲載情報を、忘失しにくく、かつ散逸しにくい形で整理整頓できること
    • 情報を号の単位でまとめること
    • さらに、号よりも大きな何らかの単位でまとめること
  • 全ての作品について、何らかの方法と併せれば、多少の手間はかかっても再び閲覧できる状態にしておくこと
    • 表紙と目次を残すこと
  • 思い入れのある作品について、手もとですぐに閲覧できること
    • 何はなくとも、そのような作品を全て残すこと

満たしたいこと

  • 時間効率:考えることが必要になる作業をできるだけ減らす
  • 空間効率:雑誌が占めるスペースを十分に減らす
  • 金銭効率:百均で入手できる消耗品を使う
  • 安定性:持続的に入手できる消耗品を使う

作業工程

  1. 雑誌をパラパラめくってスクラップ対象を決める
    • 目次ページで確認するだけだと見落としがちなので必ず通しでパラパラめくるべし
  2. 目次ページにスクラップ対象をマークする(作品タイトルを蛍光ペンで塗る、など)
  3. ホチキス針を取る(中綴じの場合)
  4. 表紙と裏表紙を剥ぐ
    • 平綴じの場合は背中付きで剥ぎ、表紙・背中・裏表紙に裁断する。
    • 中綴じの場合、表紙と裏表紙は裁断しなくていい。
  5. 目次ページを分離する(平綴じなら剥ぎ、中綴じなら裁断する)
    • 剥いだページの端をキレイにしたければ裁断機を使う
  6. スクラップ対象のページを分離する(同上)
  7. 目次ページのマークを再確認し、スクラップ対象のページがそろっているか検査する
  8. クリアポケットリーフに入れる
    • 順番は、表紙、(背中、付録)、スクラップ対象、裏表紙、目次

 これを各誌の「●年◆月号」について行い、最後にペーパーファスナーでクリアポケットリーフを綴じれば、ひと月分のスクラップの完成だ。また、これは未実践だが、1月号から12月号まで1年分がたまったら雑誌単位で綴じ直してもいいかもしれない(例:まんがタイムきらら ●年1月号~12月号)。いずれの場合もリーフ十数枚程度なのでペーパーファスナーで問題なく綴じられる。既に、過去にパイプ式ファイルに綴じていたものはペーパーファスナーを使って1年分の雑誌単位で綴じ直した。

 ページ数がたまった作品については、リーフから抜き出して単独で綴じるのもいいだろう。面倒なら抜き身のままクリップで綴じたり、こだわるならホットメルト付きの製本カバーを使ったり、と様々な方法が考えられる。こちらについても機会があれば触れたい。

使用する道具と消耗品

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回転刃スライド式裁断機(10枚裁断)

 具体的には「カール事務器 DC-200N」など。キレイに切れ、裁断枚数もこれくらいあれば十分。保管に場所を取らないし、刃がオモテに出ていないので安全。

ホチキス針リムーバー

 具体的には「サンスター文具 はりトル PRO」など。無ければペンチでも代替可能。

クリアポケットリーフ

 近所の百均で売ってるB5・2リング対応・30枚入り税込108円のやつ。

ペーパーファスナー

 これまた近所の百均で売ってる、写真のようなタイプの7本くらい入り税込108円のやつ。このタイプは綴じる枚数が増えたり綴じたものを雑に扱ったりしても外れにくいので愛用している。

これまでにやってみたけどやめたこと

スキャンスナップを使って一冊まるごと自炊する

 時間効率が悪すぎたのでスッパリやめた。特に以下の二点:

  1. 斜め吸いが多発した。いくら紙束をまっすぐにセットしても吸ってる途中でだんだん斜めになっていった。エラーになるだけならまだしも、斜めに吸った紙がクチャクチャになって再スキャンに適さなくなることさえあった。こうなると当該ページのみフラットベッドタイプのスキャナで別にスキャンして電子データをマージする(PDFならAcrobatを使う)必要があり、作業がスケールしなかった。
  2. 二枚吸い(ダブルフィード)が多発した。マンガ雑誌に使われるようなマガジンペーパーのザラザラした紙質上、これはどうしようもない。二枚吸いを必ずエラー検出してくれるのならまだいいが、紙が薄いからなのか検出してくれないことも多々あった。そのためスキャン後の電子データの内容を全て目視検査しなければ安心できず、作業がスケールしなかった。

 思い入れのある作品と表紙・目次だけなら物量はそれほど大きくなく、スクラップでも十分に片付けられる。そもそも自炊を試し始めた当時は自炊そのものが目的化していた節があったのもよくなかった。

パイプ式ファイルに綴じる

 以前はペーパーファスナーでなく百均のパイプ式ファイルを使っていたのだが、店舗で見かけることが少なくなって入手が困難になり、安定性に欠けるようになった。また、キングジムなどのしっかりしたものはひとつ数百円~千円とそれなりの値段がするので金銭効率に欠ける。そのため、継続的かつ安価に入手できる道具を使う今回の方法に移行した。

併用している方法

レールクリアホルダーに綴じる

 定期購読ではなく単発で買った(例:好きな作家さんの読み切りが載った)雑誌のスクラップにはこの方法を使っている。雑誌一冊がスクラップ一冊というモノとしての存在感を示すので、後々スクラップを失う懸念が少ない、と思っている。

【非公式集計】数字で見る4コマオブザイヤー2017

(昨年の記事 → 数字で見る4コマオブザイヤー2016(非公式集計)

 2016に続き、2017も独自集計してみました。

データ取得

  • 取得方法:@sweetpotato14 を起点として「似た人」を巡回
  • 取得日時:2017年12月26日 21時48分~51分

集計概要

  • 参加者数:322名
  • 投票数:2,705票(新刊部門1,249票+既刊部門1,456 票)
  • コメント文字数:78,623文字(新刊部門39,776文字+既刊部門38,847文字)

実際のコメントからURL文字列と空白文字を除いた文字数)

みんな何作品に投票してるの?

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▲新刊・既刊部門の投票数で見た参加者の分布です。グラフ左奥に行くほど多くの作品に投票した参加者になります。最多は両部門とも上限の5作品ずつ・合計10作品に投票した参加者で、全体の半数以上です。また、新刊部門よりは既刊部門の方に参加者数が偏っていることも見て取れます。

みんなどれくらいコメントしてるの?

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▲まずは参加者の観点から見てみましょう。「コメント実施」は1文字でもコメントを書いた参加者、「コメント未実施」は全くコメントを書かなかった参加者です。コメントを書いた参加者は全体の4割にとどまっています。

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▲「コメント実施」参加者の分布を詳しく見ていきます。横軸の「[n]」は「{n-99}文字以上{n}文字以下」を意味します(例:[200]は101文字以上200文字以下)。山が大きく3つ、100文字、500文字、1100文字あたりにあることが分かります。

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▲続いて投票の観点から見てみます。コメントが添えられた投票は全体の3分の1強です。新刊・既刊部門個別でも同様の傾向に見えます。

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▲「コメントあり」投票の分布を詳しく見ていきます。横軸の「[n]」は先ほどより一桁下がって「{n-9}文字以上{n}文字以下」を意味します。新刊・既刊部門の合計で見ると、崖が大きく3つ、30文字、70文字、120文字あたりにあることが分かります。120文字の崖はTwitterへのコメント投稿を意識したものかもしれません。

どの出版社の単行本がたくさん得票してるの?

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▲まずは新刊部門です。芳文社はさらにISBN-10の上位6桁でKRコミックス(48322【4】)とタイムコミックス(48322【5】)に細分しています。トップ3は芳文社KADOKAWA竹書房で、全体の7割近くの得票数を占めます。芳文社は相変わらずの強さですが、内訳を見て伺えるのはむしろタイム系の苦戦(双葉社より得票率が低い)ではないでしょうか。また、講談社(主にツイ4)が双葉社とタメを張るほど存在感を示している点も見逃せません。

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▲続いて既刊部門です。新刊部門とは凡例色が一部異なることに注意。トップ3は芳文社竹書房KADOKAWAと、新刊部門と同じメンツですが順序が異なります。芳文社KRコミックスだけで全体の過半数を占めており、きらら系の強さが伺えます。タイムコミックスも既刊部門ではまだ健闘しているように見えます。幻冬舎の得票は全て『ふたりべや(4)』によるものです。

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KRコミックスの話題に触れたので、その観点から参加者の分布も調べてみました。KRコミックスにのみ投票している参加者は思ったほど多くなく、むしろ全く投票していない参加者が最多である点はちょっと驚きでした。

参加者のコメント文字数ランキング

「コメント実施」の133名をコメント総文字数でランキングしました。丸カッコ内は「新刊部門+既刊部門」を示します。

順位 参加者名 コメント総文字数 投票数
1 gzagza3 3374 (1773+1601) 10 (5+5)
2 wakuseip 3073 (1634+1439) 10 (5+5)
3 4komadaiou 2618 (1357+1261) 10 (5+5)
4 ryousuna 1769 (960+809) 10 (5+5)
5 kanrocider 1689 (949+740) 10 (5+5)
6 70_pocky 1572 (740+832) 10 (5+5)
7 Croff_J_Carter 1515 (714+801) 10 (5+5)
8 hanhans7th 1444 (830+614) 10 (5+5)
9 Bon_voyage 1402 (747+655) 10 (5+5)
10 45aaaa 1384 (705+679) 10 (5+5)
11 mg_toHKR 1353 (559+794) 10 (5+5)
12 nevercaughtmy 1310 (419+891) 10 (5+5)
13 gorimuchu67r 1297 (748+549) 10 (5+5)
14 julymjulym 1234 (475+759) 10 (5+5)
15 diconoir 1221 (619+602) 10 (5+5)
16 birdshark3 1178 (619+559) 10 (5+5)
17 gaogao_ark 1168 (627+541) 10 (5+5)
18 milmil01 1158 (484+674) 10 (5+5)
19 Hinase_Yoka 1140 (621+519) 10 (5+5)
20 kenkyukan 1137 (558+579) 10 (5+5)
21 4koma_shirabeya 1119 (545+574) 10 (5+5)
22 A_Carteletism 1118 (1118+0) 5 (5+0)
23 SSS_KOTOHO 1094 (593+501) 10 (5+5)
24 multiplayer19 1087 (372+715) 10 (5+5)
25 JSidetail 1065 (651+414) 3 (1+2)
26 kawada0zo 1064 (513+551) 10 (5+5)
27 KiTaRu_H 1040 (481+559) 10 (5+5)
28 masarugw5 1038 (539+499) 10 (5+5)
29 mashirog 1031 (637+394) 8 (5+3)
30 ToShiBayfan 1019 (480+539) 10 (5+5)
31 i_moni 990 (456+534) 10 (5+5)
32 10Ccandy 972 (317+655) 10 (5+5)
33 sweetpotato14 961 (627+334) 10 (5+5)
34 yumiya02 951 (394+557) 10 (5+5)
35 miefa_yuri 913 (485+428) 10 (5+5)
36 mizuikewataru 906 (434+472) 10 (5+5)
37 11gatsu_remmei 888 (514+374) 10 (5+5)
38 nana_bariki 885 (465+420) 10 (5+5)
39 TipoAbart 857 (707+150) 10 (5+5)
40 T7oggi 806 (424+382) 10 (5+5)
41 FlowerThief 794 (559+235) 10 (5+5)
42 erulingoK 727 (309+418) 10 (5+5)
43 QuintetSeeks 718 (352+366) 10 (5+5)
44 hueki0422 718 (327+391) 10 (5+5)
45 cowonetigers 714 (378+336) 10 (5+5)
46 Kyohjin_Kyohjin 681 (353+328) 10 (5+5)
47 kow_yoshi 668 (342+326) 10 (5+5)
48 tkmtno 668 (159+509) 7 (2+5)
49 fizzbang_alvitr 651 (277+374) 10 (5+5)
50 shijuushi 646 (423+223) 10 (5+5)
51 SevenSheets 621 (384+237) 10 (5+5)
52 7tsubaki3 613 (183+430) 10 (5+5)
53 maqiso 608 (346+262) 10 (5+5)
54 ohrandoh 600 (324+276) 10 (5+5)
55 meister_4koma 595 (319+276) 10 (5+5)
56 mal_saki 591 (386+205) 8 (5+3)
57 249_go 582 (310+272) 8 (4+4)
58 KaldaBeta 577 (353+224) 10 (5+5)
59 iwasakiizumi 535 (303+232) 10 (5+5)
60 akamesomisousa 517 (208+309) 9 (4+5)
61 suamatown 512 (262+250) 10 (5+5)
62 youmodeganke 505 (198+307) 10 (5+5)
63 shimohayu1924 494 (117+377) 7 (2+5)
64 Sarutani_tweet 493 (212+281) 10 (5+5)
65 KEzST200weRf7i7 482 (240+242) 10 (5+5)
66 buscycle 476 (273+203) 10 (5+5)
67 ibaranika 464 (224+240) 10 (5+5)
68 mama4444mama 451 (318+133) 10 (5+5)
69 mafmof31 447 (253+194) 10 (5+5)
70 djshigel 446 (126+320) 6 (1+5)
71 touban_546 416 (114+302) 8 (3+5)
72 tukiusagi0110 412 (170+242) 10 (5+5)
73 twill0a 375 (123+252) 10 (5+5)
74 manatuka 347 (293+54) 10 (5+5)
75 fumasaburou 341 (129+212) 10 (5+5)
76 dododod 336 (195+141) 10 (5+5)
77 ryokucham 324 (121+203) 10 (5+5)
78 kamekichi_zest 323 (78+245) 6 (2+4)
79 kuroneko10861 319 (188+131) 10 (5+5)
80 til_til_mitil 318 (163+155) 10 (5+5)
81 4QMAyarou 310 (171+139) 10 (5+5)
82 light1024 300 (9+291) 9 (4+5)
83 Lobster493 296 (103+193) 10 (5+5)
84 Pearl_b316 289 (118+171) 9 (4+5)
85 win027 278 (153+125) 2 (1+1)
86 sail_kamihitoe 260 (147+113) 10 (5+5)
87 furan_skin 255 (152+103) 10 (5+5)
88 Huyghe11027670 232 (107+125) 4 (1+3)
89 tokaku0707 214 (126+88) 10 (5+5)
90 kumajin3 187 (0+187) 10 (5+5)
91 sutoraido88 167 (167+0) 7 (2+5)
92 longlonghair 165 (96+69) 6 (2+4)
93 von_brown 157 (84+73) 10 (5+5)
94 sasakama65478 146 (0+146) 10 (5+5)
95 cryoca 132 (132+0) 10 (5+5)
96 Chap_san334 132 (54+78) 10 (5+5)
97 JP3LHW 127 (63+64) 10 (5+5)
98 fkasumi 117 (117+0) 8 (3+5)
99 yamatimann 115 (0+115) 9 (4+5)
100 ShoLev_39 101 (35+66) 2 (1+1)
101 ToenSap 101 (0+101) 9 (4+5)
102 xmQ3xkLJpr1tW2Q 100 (25+75) 7 (2+5)
103 uud2359 98 (98+0) 10 (5+5)
104 wt8723 98 (0+98) 10 (5+5)
105 mine1x2x3 89 (23+66) 8 (3+5)
106 1chimoe 88 (88+0) 3 (1+2)
107 mayokanikama 84 (15+69) 6 (1+5)
108 iwashiyama 81 (34+47) 4 (2+2)
109 HAC_corn 78 (40+38) 7 (2+5)
110 emesh 74 (74+0) 6 (2+4)
111 This_Is_Not_P 73 (0+73) 8 (3+5)
112 nnikirom 72 (0+72) 10 (5+5)
113 N_ta_sai_T 69 (38+31) 10 (5+5)
114 shiga_toru 63 (0+63) 10 (5+5)
115 Nasupl_r 47 (47+0) 10 (5+5)
116 NightWalker0530 47 (47+0) 10 (5+5)
117 yoshino_00 45 (0+45) 1 (0+1)
118 kanonch 43 (29+14) 10 (5+5)
119 zawazawa411 43 (0+43) 10 (5+5)
120 gaiakukinoko 42 (0+42) 5 (0+5)
121 qureystar 39 (0+39) 8 (3+5)
122 hypernodocchi 31 (16+15) 7 (2+5)
123 torencosan 31 (0+31) 10 (5+5)
124 Dice7J66 30 (0+30) 10 (5+5)
125 Akuz 27 (27+0) 3 (1+2)
126 ekuinox 21 (21+0) 10 (5+5)
127 chun_orien 21 (0+21) 6 (1+5)
128 riden5ro 14 (14+0) 8 (3+5)
129 hotatenohontate 12 (12+0) 9 (5+4)
130 eito8326 12 (12+0) 1 (1+0)
131 mafu_bin 11 (0+11) 10 (5+5)
132 dsg31500 9 (0+9) 10 (5+5)
133 okisa_1516 5 (0+5) 10 (5+5)

コミティア122に参加します/新刊『P&Rの書き方』

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帯(?)より

「同人誌の面白さを伝えたい !
 でも、どう書けばいいのか分からない……」


P&Rに10年間レビューを書いてきた筆者が
採用されるためのコツと書き方の基本を伝授します。
投稿常連4名へのインタビューも収録。
レビューにかける情熱があなたの背中を押してくれます。

まえがきより

 「プッシュアンドレビュー」(P&R)はコミティアのカタログ『ティアズマガジン』内の同人誌紹介企画です。編集部によるサークルインタビューと、参加者から募られたレビューを掲載する投稿コーナーで構成されています。筆者は「あまいも」名義でコミティア83(2008年冬)からレビューを投稿してきました。10年の時が流れ、東ホール1つ分だった規模が今では3ホールまで拡大。かつてない数の創作本が頒布され、レビューを書く楽しさは尽きることがありません。


 ふと思いました。他の人はどうやってレビューの書き方を身に着けたのだろう、と。筆者はたまたま教えてくれた先達に恵まれましたが、みんながみんなそうではないはず。しかし、どうせ書くなら採用されたい、と誰もが思うことでしょう。


 この本はP&Rを書くコツをまとめたものです。文章書きの一般的なハウツーをP&Rの特性に応じてピックアップ・カスタマイズしました。また、後半ではP&R投稿常連の方々にインタビューを行いました。お話しいただいた執筆作業のイメージやレビューにかける情熱は、これから投稿する皆さんを必ずや勇気づけてくれることでしょう。


 P&Rは読者と作者をつなぐ架け橋です。その架け方を、これからお伝えしていきましょう。


2017年11月 すいーとポテト a.k.a. あまいも

目次

  • 第一部 P&Rの書き方
    • 採用されるためのポイントを押さえる
    • 素材を集めてテーマを決める
    • 要素と順序を計画し、素材を削りながら書く
    • 読み返して直す
    • コラム:見本誌読書会とP&R
  • 第二部 投稿常連に訊く
    • CROSSさん
    • bulletさん
    • マチダコウスケさん
    • 量産型さん
    • コラム:数字で見るP&R

サンプル

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数字で見る4コマオブザイヤー2016(非公式集計)

 昨年末も毎年恒例の「4コマオブザイヤー2016」が開催されました。主催の八戸さんと運営の皆さんには毎年頭が下がります。

 さて、そんな4コマオブザイヤーについて、ふと「公式サイドから統計値とかってこれまで公表されてたっけ? せいぜい参加者数くらい?」と思ったので、独自にデータを収集、集計してみました。この記事ではその結果と考察を報告します。なお、この記事の内容は私が独自に集計したものであり、非公式のものであることをご承知ください。

データ収集方法

 私・sweetpotato14 を起点として、投票者ページの「似た人」をたどって到達できた全ての投票者ページをデータとして収集しました。収集を実施したのは、投票が締め切られた後、12月19日の午前1時です。

 この方法により、参加者471人分の投票ページを収集しました。公式の発表によれば参加者は「500人越え」とのことなので、おそらくその内の約9割は収集できたのではないか、と思っています。

みんな何作品に投票してるの?

 まずは参加者の投票数の分布を見てみましょう。新刊部門と既刊部門の投票数でクロス集計をしました。

 最も多いのは新刊5単行本・既刊5単行本に投票した参加者です。投票の上限が各部門とも5単行本であるため、多くの参加者が両部門とも上限まで投票したことになります。

 片部門で見ると、既刊5単行本に投票した参加者の方が、新刊5単行本に投票した参加者より多いことが分かります。既刊部門の方がノミネート数が多く、また参加者にとっては既知の作品の続巻ということもあり、新刊部門よりも投票しやすいのではないか、と推測しています。

 投票数が少ない領域にも参加者数の小さな山があることも見て取れます。これについては本記事の後半で述べます。

みんなどれくらい投票にコメントを添えてるの?

 次に、投票に添えられたコメントの文字数を見てみましょう。ここでは各投票に実際に添えられたコメントからURL相当の文字列を除去し、さらに冒頭と末尾の空白文字列を除去して、残った文字数を「コメント文字数」としました。

コメントが添えられた投票ってどれくらいなの?

 まずはコメント率を見てみます。コメント文字数が1文字以上の場合を「コメントあり」、0文字の場合を「コメントなし」としました。

 各部門ともコメントが添えられた投票は約3分の1です。新刊部門の方が若干ですがコメント率が高くなっています。

コメントの分量ってどれくらいなの?

 さらに「コメントあり」を掘り下げ、コメント文字数の分布を見てみます。コメント文字数を10文字きざみで階級にし、各階級での投票数をカウントしました。グラフ横軸の「[a,b]」は「a文字以上b文字以下」を意味します。

 両部門をまとめると、最も頻度が高いのは11文字~30文字と言えるかと思います。ひとこと、ふたことくらいのコメント分量でしょうか。

得票数ってどれくらい偏ってるの?

 続いて、ノミネートされた各単行本の得票数の偏りを見てみましょう。いわゆる「パレート分析」です。横軸に順位を取り(左に行くほど上位)、縦軸に棒グラフで当該順位の単行本の得票数を、折れ線グラフで累積投票比率(当該順位までの得票数の合計を全得票数で割った値)を示します。横軸の右端は各部門にノミネートされた全単行本数(新刊177、既刊317)です。

 あわせて、累積得票比率が50%または80%を初めて超える上位集団を表に示します。

累積得票比率 新刊部門 既刊部門
50%超 上位21位(上位11.9%) 上位24位(上位7.6%)
80%超 上位63位(上位35.6%) 上位88位(上位27.8%)

 グラフおよび表から、「80対20の法則」ほど強くはないものの、得票数に偏りがあることが分かります。また、既刊部門の方が新刊部門よりも偏りが若干強いように見えます。

どの出版社の単行本がたくさん得票してるの?

 次に、出版社ごとの得票数を見てみましょう。出版社の判別は、AmazonへのリンクURLに含まれるASINをISBN-10と見なし、その先頭部分を見て行いました。さらに、芳文社(48322~)についてはKRコミックス(483224~)とまんがタイムコミックス(483225~)を、KADOKAWA(404~)についてはメディアファクトリー(40406~)とその他を細分化しました。グラフを見る際は、同じ出版社でも両部門で凡例色が異なる点にご注意ください。

 芳文社が圧倒的に強いです。両部門で過半数の票を得ています。その中でもKRコミックスがタイムコミックスよりも多く得票していることが分かります。既刊部門ではKRコミックスのみで全得票の半数に迫る勢いです。「4コマオブザイヤーはきららが強い」という肌感覚が数字でも示された形です。

 新刊部門ではKADOKAWA竹書房をおさえて得票数2位になりました。そのうち3分の2はメディアファクトリーが占めています。得票単行本をつぶさに見ていくと、コミックキューンの単行本が大きく寄与していることが伺えました。

 既刊部門では逆に、竹書房が2位、KADOKAWAが4位です。KADOKAWAはまだ続巻がそれほど刊行されていないということでしょうか。既刊部門3位の幻冬舎は『ふたりべや』が、6位の徳間書店は『とりきっさ!』がほぼ全ての票を獲得しています。

 個人的に面白いと思ったのが講談社の存在感です。全体での割合は小さいながらも、三大マンガ出版社の中では各部門ともトップの得票数です。こちらも得票単行本をつぶさに見ていくと、ツイ4の単行本が相当数を占めていることが伺えました。

いわゆる組織票みたいなものって存在するの?

 最後に、前半で挙げた、投票数が少ない領域にある参加者数の小さな山について見てみましょう。結論を先に述べると、これらは「作者の呼びかけに応えた参加者」と言えるでしょう。新刊1単行本のみに投票した参加者が投票した単行本、および既刊2単行本にのみ投票した参加者が投票した単行本ペアを見ると、作品の偏りが明確に出ています。

 新刊1単行本では『すくりぞ!(1)』『ギャルとオタクはわかりあえない。(1)』に、既刊2単行本では『ふたりべや(2)(3)』『とりきっさ!(3)(4)』に投票が集中していることが分かります。そして、これらの作品の作者は投票の呼びかけを投票期間内にツイートしています。

 このような作者の呼びかけに応えた投票は、いわゆる組織票とまでは言えないにしても、順位に影響を与えている投票であることは疑いようがありません。前述の得票数の偏りのグラフとあわせて見ていただければ、10票以上の投票が順位を如実に押し上げることは読み取れるかと思います。

 2016年は単行本帯に4コマオブザイヤーの文字が書かれる作品があったり、特集を開催する書店があったりと、ウェブの外にも広がりを見せています。好むと好まざるとに関わらず、4コマオブザイヤーは読者のみならず作者にも影響を与えている企画であることが伺えます。

 なお、新刊1単行本・既刊1単行本に投票した参加者が投票した単行本ペアについても、同作品の単行本1巻・2巻というものが一定数見られましたが、前述の新刊1単行本や既刊2単行本よりは頻度が小さかったため、この記事では割愛します。

おわりに

 この手のマンガランキング系の企画って読者にとっては目的ではなく手段だと思うので、自身の読書体験をより豊かにするためのいちツールくらいに思っておくのがちょうどいいんじゃないかと思いました、まる。

「よつばの。読書会12」に行ってきました #428reading

 有志でオモシロ同人誌を持ち寄りあう「よつばの。読書会」も今年で10年目。今回は当日持ち込み含めて20名以上の持ち込み参加者がいて、会場の机には同人誌が賑やかに並んでた。自分の持ち込みリストはこちら

 読書会の面白さは、自分以外の持ち込みでオモシロ本を発見することと、自分の持ち込みをオモシロと感じてくれる参加者と語りあうことだと思う。前者については、今回もたくさんのオモシロ本に出会えてホクホク。詳しくはないが知ってるジャンルについては出会いを率直に喜びつつ、それなりに詳しい自覚があるジャンルについては「俺なんでこの本買ってないんだよおおお!!」と発憤させられた。特にラブライブについては、オンリーイベントになかなか足を運ばなかったり、運んでいても見つけられなかったことを改めて悔しく思う。もっとオモシロ本に対するアンテナ感度を高めてフィールドワークを絶やすことなく実践していきたい。

 後者については、他の参加者とゆるく同人誌トークが始まるあの瞬間にワクワクする。持ち込み解説(後述)で紹介したオモシロ本や読みどころが響いて跳ね返ってくると嬉しいんだよね。今回の持ち込みでは、個人的にも衝撃の出会いだったポップン本に対して、他の参加者からも反応があったのが嬉しかった。

 今回から始まった持ち込み解説については、他の参加者が持ち込んだ同人誌の読みどころが分かったり、その参加者の趣味嗜好が分かる、というのが良かった。その観点で自分の解説を振り返ってみると反省だらけです。ジャンルや作品を知らない人に対して説明するときの「いい言葉」ってのがあるはずなんだけど、その場では出てこないんものだなあ、と思うことしきり。次回があるなら、ちゃんと事前にスクリプトを練っておきたい。

 読書会は終わって、また新たな「よつばの。年度」が始まる――。読書会を意識すると、日々同人誌を探す・買う時にも気合が入るんですよね。2015年は個人的にも同人活動の転換点だった年なので、次の1年もまた気持ちを新たにして同人誌を読んでいきたい。

特に面白かった本の感想

ホームスイートホーム/田

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 主催・国里コクリさん持ち込み。銀魂の辰馬と刀剣乱舞の陸奥守吉行のクロスオーバー本。陸奥守吉行は坂本龍馬の佩刀だった、という史実をベースに二人を絡ませた、男同士の友情物語が熱い。

http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=54177047&mode=medium

「提督」が「加賀」さんと入れ替わる話/盛岡社中

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 綾瀬なずなさん持ち込み。女性提督プレイヤーが艦これの世界に入ってしまい、加賀と入れ替わるお話。メタ視点をまじえたストーリーが秀逸。絵も好みの可愛さ。

http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=50952674&mode=medium

ハローベイビーお前の未来を愛してる/M★W

きっと青春が聞こえる/M★W

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 漣さん持ち込み。にこのアイドル研究部時代のお話と、雪穂と亜里沙の加入後のお話。μ'sの前日談と後日談が原作アニメ群を介してひとつなぎになるカタルシスが心地いい。これは確かに2冊1対で読むべきですわ。

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=50936217

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=51940964

シャケカツ!/クマシカ

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 バンバンさん、つけめんさん持ち込み。もしもアイカツの世界に握手会があったら、という妄想握手会本。発想はもちろん、中身の装丁も含めて、妄想の具現化の次元が高い。こういう想像力に出会えることが同人の喜びだと思う。

https://twitter.com/skn029/status/697418530384429057

1000000 ROSES/Aire Verte

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 マチダコウスケさん持ち込み。雌クマに100万本のバラを贈る雄クマの物語。恋人から夫婦になり、子をもうけて老いていき、雌クマに先立たれてもなおバラを贈り続ける雄クマの生涯に真実の愛を見る。

http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=37372634&mode=medium

http://alice-books.com/item/show/6-15

八月のフラムルージュ/サカサランプ

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 ルクダルさん持ち込み。ケモノ meets 競技自転車、的な創作マンガ。ケモノ創作者の間でこの作品が話題になってたのを以前から聞いていたので、今回の読書会で実物を読めてよかった。サークル主はコミケやけもケットに参加されている模様。これはコミティアにも来てほしいですねえ。

http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=54166717&mode=medium

http://alice-books.com/item/show/4926-1

コミックマーケット89に行ってきました

※同人誌感想は別ブログにて。

1日目=12月29日(火)

  • ジャンプ、マンガFC、アニメ、小説、創作少女、JUNE/BLの日。お目当てはポケモン、妖怪ウォッチ、プリパラ、そして創作少女。この日は早朝の東待機列から見る朝日が美しかった。
  • ポケモンは、サブマスサークルがひと頃よりもだいぶ減ってて諸行無常を感じた。原型の方は超ポケダンの発売もあってなのか元気だった。
  • アニメ系のエリアを回っていて、男児向けアニメはかわいい男の子が登場するから女性に消費され得、女児向けアニメはかわいい女の子が登場するから男性に消費され得るのだなあ、と思ったりした。
  • OCNモバイルONEの容量追加オプション(当日の通信量が無制限)が役立った。出発前に申し込むが吉。

2日目=12月30日(水)

  • ゲーム、歴史、ナマモノ、エッセイ系の日。お目当てはコナミ音ゲーとSB69とDQ/FF。この日は知人のサークルで売り子のお手伝いをしてた。
  • 会場で古い知人から連絡があり合流しようとするも、何回かすれ違ってしまう。合流する時は集合時間と場所を明確に決めましょう、ということで。

3日目=12月30日(木)

  • 男性向け、ギャルゲー、デジタル、創作少年、学漫、評論・情報、オリジナル雑貨の日。この日は《4研》で売り子のお手伝いをしてた。
  • 11時30分頃、東6「ネ」の中央柱付近がめっちゃ混雑してたのはなんだったんでしょうか。
  • デレステをプレイしたことによって遅ればせながらデレマスジャンルが分かるようになり、いつも作家買いだったデレマス本が今回はより輝いて見えた。