コミックマーケット86(2014年夏コミ)1日目に行ってきました
2014年は8月15日(金)・16日(土)・17日(日)の開催だった夏コミ。1日目である15日(金)は艦これ、ゲーム、アニメ、ナマモノなどの日。自分にとってはポケモンと音ゲーの日。東入り東行き、待機列6時頃到着の一般で参加した。この日の東京の最高気温は33.6℃の真夏日で、昨年ほどではないにせよ東駐車場待機列は暑かった。今回のコミケの東待機列で目を引いたのは白い気球。どうやらソフトバンクのWi-Fiスポットだったようだ。マイナビニュースにはケータイキャリア各社のコミケ対策が書かれていて面白い。
入場は10時15分ごろ。初動は《CHRONOLOG》。続いて東2で《きゃんりゃ》《空色光冠》《citron citron》、そして東5で《うそなき》《兄丸さいえんす》《うさもし》《しばいぬ小屋》《my pace world》など。《臆病者の魔法使い》では印刷中の新刊を後目に、東4の《イカプリンセス》《メルキド維震軍》、東6の《さくらべりい》を回って西へ。西2で《白熊工房》《CUTIE KIDS CLUB》《きょうもあしたも。》、西1で《commando》、そして企業ブースで《福本オールスターズ×4コマアニメプロジェクト》《まんがタイムきらら 》を回る。企業ブースは二か所ともほとんど全く並ばずに入手できた。グッズが売り切れてたからかな? 最後に東5の《臆病者の魔法使い》に戻って新刊を入手。全て回り終えたのが13時30分頃で、荷物を出して会場を撤収したのが14時頃になった。
この日はスポーツドリンクの持ち込み量を反省した。1000ml×2本では足りずに会場内で飲みつくしてしまい、追加で500ml×1本を確保した。この日みたいに暑い日は1000ml×3本を持ち込んでいい。
入手した本の感想
『携帯獣民俗図録 フォルクロ―レ』《鳥居プロジェクト(委託先:my pace world)》【ポケモン】☆
ポケモンの伝承をテキストとともに描くイラスト本。知的な語り口と美麗なイラストにより描かれる伝承の数々はポケモンの世界観と見事にマッチしており、その物語は読み手の心の中にありありと思い浮かばれよう。私が最も好きな伝承は『桜舞う場所』である。花見の場所取りバトルをするトレーナーの存在、桜咲くドダイトスで花見をした病床の帝の言い伝え――現実世界で想像される風習や伝説をポケモンの世界感で巧みにアレンジする作者の発想にはただただ敬服するばかりである。ポケモンに対する深い想像力を体現した秀逸な一冊である。
『ピカチュウ vs ジバニャン』《臆病者の魔法使い》【ポケモン】
国民的ブームを起こす二大ゲームのマスコットキャラがご対面。生意気なジバニャンに対抗心を燃やすピカチュウ、という関係性の二匹が軽快で可笑しい。コマさんや人面犬がポケモンの世界に迷い込んでしまった幕間劇も軽妙で楽しい。二作品を巧みにコラボさせた一冊である。
『ぶいずたっち』《兄丸サイエンス》【ポケモン】
ポケパルレの懐きタッチペンを手に入れたブイズファミリー内でタッチバトルが勃発。相手を懐かせて悪いことをしようと考えるブイズたちの緊張感ある掛け合いがバカバカしく可笑しい。メタ要素がベタに落とし込まれた物語もポケモン二次創作の大きな魅力のひとつである。
『みんなのいぶきっ!』《citron citron》【コナミ音ゲー】
イブ総受けのひなビタショートショート。ほんわか大好きまり花、元気に大好きめう、照れ照れ大好き咲子、無防備に大好き凛。四者四様に百合百合しく可愛らしい友情模様に胸キュンする。
『音ゲーのメンテをちょっとだけ理解してみる本。』《素子が友達》【コナミ音ゲー】
IIDX筺体のボタンメンテナンス解説本。筺体外部のボタンと内部のスイッチの構造を解説しつつ、ゲームプレイ時の各種不具合への対応方法が示される、というなるほど感のある構成が面白い。サークル名は伊達ではない、という感じの一冊。台パンダメ絶対。
『風めぐりの歌』《空色光冠》【SB69】
シュウ☆ゾーにスカウトされた若き日のカイとリク、あるいはトライクロニカ誕生前夜の物語。無鉄砲なカイと控え目なリクが反発しつつも、互いに対するライバル心で同じ道を歩んでいく様が心を打つ。ありえた過去を実直に描いた、同人然とした一冊である。
『夕立トライセッション』《きゃんりゃ》【SB69】
1サークルのジャンルが2サークルになったらジャンル規模は2倍!雨宿りにメイプルを訪れたカイとクロウがシアンに勧められて即席セッション。ゲーム中ではほとんど接点のない二人がケンカ仲間のように音楽を競い合う様が楽しい。こういう軽快な作品も増えていいのよ……。